2019年度が始まりました。新1年生72名と3年生2名、5年生1名の転入生を迎え、全校児童は429名でのスタートです。また退職、異動した教員にかわり、3名の教員を新たに迎えました。私たちは始業前の4月4日に開いた研修会で、2018年度の歩みを振り返り、その上で2019年度も「心を尽くし、精神を尽くし、思いを尽くし、力を尽くして子どもたちのよき成長のために働く」ことを確認いたしました。本校のホームページの校長挨拶にも書かせていただきましたが、聖学院小学校の教育目標「よく学ぶ よく遊ぶ よく祈る」の「よく」は量的なことだけでなく、全身全霊でという取り組みの姿勢も意味します。私たち教員もまた、全身全霊を傾けて子どもたちに向き合っていく決意です。
さて、2020年度より学習指導要領が全面改訂されます。実は改訂の柱となっていることのほとんどは聖小においてはすでに実施していることです。指導要領では5年6年で英語が教科化されますが、本校ではすでに1年生から英語を教科として指導しています。また新指導要領で学び方の柱としている「主体的・対話的で深い学び(アクティブラーニング)」を本校では5年以上前から授業形態の中心と位置づけ、様々な教科で取り入れています。現在の校舎がアクティブラーニングをよりよく進めるために各教室をオープンにし、その前にスペースを設けているのもご存じの通りです。このように聖小の教育は新指導要領にも合致したものだといえます。2020年度からの新学習指導要領施行を前に2019年はその移行期間と位置づけられます。けれども聖小にとってのこの1年は移行期間ではなく、検証期間です。大きく変化している社会の中で、聖小が行っている教育が間違っていないのか、改善すべきことはないのかしっかり見極めていきたいと思います。特にここ数年で新しく始めたことにデメリットはないのかとの観点での検証はとても大切だと考えています。デメリットにもしっかり向き合うことによって、メリットをより生かすことができるからです。
今年度も子どもたちが学校の主役であることを忘れず、全教職員がお預かりした子どもたちのよき成長のために、全力を尽くして参ります。引き続き聖学院小学校の教育活動にご理解とご協力を賜りますよう、お願い申し上げます。
校長 佐藤 慎
(学校だより けやき 第490号2019年4月5日発行)