4月5日 金曜日。この日、元気よく登校してきたこどもたちは、2階の玄関前に貼られた新しい学年のクラスと担任の先生の表を見て、大興奮の朝となりました。そして新しい学年、クラスとなったこどもたちは新しい先生に引率されてチャペルへ。始業式の礼拝でのこどもたち一人ひとりの顔は、これから始まる1年間への期待感に満ちていました。
翌6日 土曜日。聖学院小学校は新しい1年生を迎えました。入学式では72人全員の名前が一人ひとり呼ばれ、そのたびに元気のよい返事がチャペルにひびいていました。
そして4月8日 月曜日からは全校児童が登校し、429人にとっての新しい1年がスタートしました。
「新しい」という言葉は、なぜか理由もなくわたしたちをわくわくさせます。新製品、新メニュー、新曲、新発売…「新」がつくと、今までとはなにか違うものを期待して、つい目がいってしまいます。新しいものはみずみずしくて、きらきら光っていて、わくわくしてしまう不思議な魅力を持っています。
聖学院小学校のこどもたちも、新しく始まった学年にわくわくしながら、そして新しい環境に一生懸命に馴染みながら、4月のスタートをちょっとオーバーペース気味にダッシュしてきました。
さて、そこで連休に入ります。今年は特に天皇即位や改元などの大きな儀式があり、10日間のお休みとなります。せっかく新しい生活にも慣れてきたところに、10日間のブランクが入ってしまうのは残念な気もしますが、この連休は4月をがんばってきたこどもたちにとっては貴重な休憩になります。ちょっとオーバーペース気味にがんばりすぎたこどもたちの3週間の心と体の疲れをしっかりと癒やす10日間にしてください。
何をするにもいい季節です。外に出て思いきり体を動かしたり、自然にじっくりひたったり、ゆっくり読書をしたり、映画を見たり、おいしいものを食べたり…ぜひがんばったごほうびの10日間をゆっくりと過ごしていただきたいと思います。
また、この10日間は、スタートダッシュでがんばってきた3週間を落ち着いて振り返るひとときでもあります。今までちょっと無理していて、ていねいにできていなかったことを立て直す絶好のチャンスです。ノートをきれいにまとめ直したり、もう一度教科書を読んでみたり、プリントや学用品を整理したり、持ち物の記名をし直したり、足りない物を買い足したり…こんなことも10連休だからこそできることです。あらためて1年間をすごすための軌道修正も、まだ3週間しかたっていない今ならいくらでもできそうです。
さて、そして迎える10日後はもう夏服の移行であったり、運動会練習の時間割が始まったりと、また一つ季節が大きく動きます。2週間後には運動会、そして翌週には1、2年生の「なかよしキャンプ」もあり、楽しい行事がたくさんひかえています。
そして季節は夏に向かい、1年間が本格的に始まります。新しく始まった1年の「今」、ご家庭ではどう過ごされるでしょうか。
教頭 田村 一秋
(学校だより けやき 第491号2019年4月23日発行)