コロナ禍の学校生活

「おはようございます!」
 元気な声。しかも身なりの整った制服姿。満面の笑みを浮かべて挨拶する子ども達は、聖学院小学校の宝物です。日々感染症対策について頭から離れず、気持ちが暗くなりがちですが、この声に、「よし、今日も一日がんばるぞ!」と身が引き締まる思いになります。やはり挨拶と服装のあり方は大切で、相手に好印象を与えるか否かに関わってきます。特に初対面の方に会う際は、最も意識しなければならないことではないでしょう か。登下校中は、聖学院小学校の子どもとして相応しい態度であり続けたいものです。

 「服装の乱れは、心の乱れ」という言葉があります。正しく身嗜みを整えることの重要性は、どの時代も変わらないことでしょう。服装の着こなし方に、その人の人格まで現れてくるものです。また、心が乱れている時は、それが服装にも現れてくるものです。現在、登校時に着る服は、男女共に二種類あります。制服と盛夏服です。男子の夏の制服は、開襟シャツをきちんとズボンの中に入れます。盛夏服の場合は、サマーニットシャツの裾をズボンの外に出します。女子はスカーフを整えて、肩まで髪が届く場合は、必ず結びます。そして男女共に白の制帽をかぶって登下校しています。もう一度、服装の乱れはないか、ご家庭でもお声がけください。

 コロナ感染症が広がり、マスクを手放せない生活が、一年以上もの間、続いております。もはや、マスクも服装の一部になっています。ワクチン摂取が始まり、国民全体に行き渡るまで、まだ少々時間がかかる模様です。早く、普段の生活が戻ってほしいと願うのは、すべての人々の切実なる願いです。

 昨年度は、この感染症のために、六月から学校が始まりました。はじめは、分散登校など、かなり学校生活が制約された形でスタートしました。感染症に対する対策をとりながら、密になることは避けつつ、対応してきました。

 実施できない学校行事があったり、形を変えて行わざるをえなかったりと、子ども達や保護者の皆様には、とても残念に思われることも度々ではないかと存じます。しかしながら、これを機会に新しい試みを行い、より目的に叶った形で実施できていることもあります。例えば、視聴覚機器やコンピュータ、ズームでの配信などを活用し行われた「一年生歓迎会」です。チャペルに待機している一年生に、それぞれの学年が交代で訪れ、歌や歓迎の言葉を贈りました。そして手作りのプレゼントを交換しました。その模様をズームで各教室に配信しました。歓迎会の終了後、一年生から歌のプレゼント動画をいただいたり、各教室に一年生が訪れたりと、とても暖かく過ごすことができました。例年はゲームや名刺交換などを校庭で行いますが、今年度は短い時間の中で、充実した時を校内で過ごすことができました。その後、休み時間に一年生のもとに訪れる児童が増えたの も、成功の証です。

 このようなコロナ渦ですが、子ども達一人ひとりが成長できるように環境を整え、できることを一つひとつ行っていかなければなりません。元気で明るい聖小の子ども達が、この社会状況の下でも負けずに、順調に成長できるように、保護者の皆様のご理解とご協力の程を今後共よろしくお願いいたします。

生活部 野田 正人
(学校だより けやき 第514号2021年6月29日発行)