5月29日(月)には、ペンテコステ礼拝が献げられました。子供たちは、「どうしてわたしたちは、めいめいが生まれた故郷の言葉を聞くのだろうか。」(使徒言行録2章8節)という聖句を暗唱しました。
ペンテコステとは「50日目」という意味の古代ギリシャ語です。今から約2000年前のユダヤのエルサレムで、神の御子 主イエス・キリストが、全ての人の罪を赦すために十字架で死なれ、3日目の朝に復活されてから50日目に、天から聖霊が弟子たちに降りとどまりました。そして、ここに世界で最初の教会が誕生したのです。初代キリスト教会の弟子たちは、聖霊に満たされるとほかの国々の言葉で話しはじめました。これは、神の霊である聖霊が人間の言葉を覚えてくださって、弟子たちを用いて主イエスの愛の教えを色々な国々の故郷の言葉で語り伝えてくださったという出来事でした。
このように、ペンテコステの恵みには語り伝える愛の神様が現されています。世界中の教会は今でも、主イエスの十字架と復活の救いの出来事を語り伝えています。
日本にやって来た外国の宣教師フランシスコ・ザビエルは、日本に初めてキリスト教を伝えた人として知られています。ザビエルが九州に上陸した時、手には日本語訳の「マタイによる福音書」を持ち、マラッカで出会った日本人ヤジロウから学んで、日本語もカタコトで話すことができたそうです。当時から宣教師たちは日本語を学び、主イエス・キリストについて、この中里の地の人々にも伝えてくださいました。
聖学院小学校の子供たちも日本語と英語などの語学を熱心に学んでいます。子供たちは聖書を読むことを通して、「神を愛し、隣人を自分のように愛す」教えを伝えられています。そして日々、家族やお友達に対して優しい心で接していこうと努力しています。このように、言葉を学ぶこと自体が神の愛の業なのであります。このペンテコステの恵みを覚え、感謝しましょう。
6月13日(火)には花の日礼拝が献げられました。花々の芳しい香りに包まれたチャペルで、全校児童が「この花のように」を讃美します。またこの日は、聖歌隊による讃美奉献もありました。
休み時間には、児童宗教委員が中心となって、事務所や用務の方々などにお花とカードを手渡しました。ほかにも、地域のクリニック、近隣住民の方々、旧教職員などにもお届けにあがりました。また、宗教委員長と副委員長は北区区長の山田加奈子さんを訪問し、直接お会いすることができました。
感謝の心を伝える小さな愛の業ですが、神様が用いてくださって多くの人々を励ますことができたと思います。神様の導きと祝福に感謝いたします。
チャプレン 中村 謙一
(学校だより けやき 第536号2023年6月29日発行)