礼拝で待ち望むアドベント

 クリスマスのシーズンが始まりました。世界中の教会はアドベント(待降節)の期間にアドベント・クランツの4本のロウソクを毎週日曜日の礼拝ごとに1本ずつ灯します。クリスマスの4週前の礼拝から神の御子主イエス・キリストを待ち望みます。アドベントとはラテン語で「待ち望む」ことを意味します。クリスマスが近づくにつれて、救い主を心にお迎えする準備が勧められています。 
 どのように世界中の教会はクリスマスを待ち望んでいるのでしょうか。「待ち望む」ことの中で大切なことは礼拝に出ることです。教会の礼拝に出席しながら心を整え主イエスを待ち望みます。ページェントも礼拝形式で行われます。聖学院小学校では今、出演児童たちが一生懸命にページェントの練習を始めました。今年は本番ではマスクを外して演技します。  
 クリスマスの準備として救い主を心にお迎えすることは礼拝と深く関係しています。マタイによる福音書2章11節には、世界で初めての外国人によるキリスト礼拝が献げられた出来事が次のように書かれています。「家に入ってみると、幼子は母マリアと共におられた。彼らはひれ伏して幼子を拝み、宝の箱を開けて、黄金、乳香、没薬を贈り物として献げた。」礼拝をお献げした外国人とは、東方の占星術の学者たちのことでした。学者たちは救い主と出会って喜びに満たされて礼拝をお献げしました。
 聖小のページェントの中でも、学者たちは歌いながら宝物を救い主にお献げします。この時に献げられた贈り物は、現代でいうと教会のクリスマス礼拝で献げられるクリスマス献金です。クリスマス献金は助けが必要な人々のために用いられます。クリスマスとは、礼拝で集めた献金で隣人愛を持って他者を助ける時です。ページェントの中でもクリスマス献金が献金係によって神様に献げられます。
 羊飼いたちも救い主と出会って礼拝をしました。ルカによる福音書2章20節には「羊飼いたちは、見聞きしたことがすべて天使の話したとおりだったので、神をあがめ、賛美しながら帰って行った。」と書かれています。「神をあがめる」とは礼拝をお献げすることです。羊飼いたちは賛美もしました。天使から聖書の言葉のメッセージも聞いています。これらは、教会の礼拝の中で聖書の話を聞き讃美歌を歌うことがアドベントの大切な心の準備となることを伝えています。
 出演児童の皆さんも決められた役ごとに歌の朝練習をチャペルで始めています。ページェントは歌劇です。賛美は一部の出演児童だけではなく、全学年全クラスが賛美に参加します。保護者の有志の皆様も賛美に参加をして皆でページェントをつくりましょう。クリスマスの祝福が礼拝を通して皆様に与えられますことを祈っています。

チャプレン 中村 謙一
(学校だより けやき 第541号2023年12月14日発行)