いよいよ夏休みに入ります。聖学院小学校の夏休みは、7月が15日間、8月が31日間、そして9月が1日、つまり “15+31+1” 日間が夏休み期間になります。
この期間、それぞれの家庭ではどのように過ごされるでしょうか。せっかくの夏休みですから充実した夏休みだったと振り返ることができるように過ごしたいものです。
「夏休み」の正式名称は「夏季休業」と言うそうで、校舎などに冷房施設がない時代、暑さにより授業が困難になるので、一番暑いとされる期間を休業としたところから始まったそうです。
それ以外の理由もあります。
かつて商家などに住み込みで奉公していた丁稚(でっち)や女中など奉公人が実家へと帰ることのできた休日「藪入り」(やぶいり)もこの時季です。
家族が集まるお盆もこの時季ですし、農家や自営業の家庭での家事手伝いができるようにという思いも「夏休み」には重なっているそうです。
昔はそのような意味合いの「夏休み」だったようですが、今を生きるわたしたちはもっと積極的な夏休みを過ごしたいものです。
夏を楽しむ
暑いことをどうしても避けてしまいがちですが、ちゃんと暑い夏を楽しむことも大切です。こまめに水分をとったり、熱中症対策をすることが前提となりますが、プールや海水浴、ハイキングなど屋外で夏ならではの自然を楽しんでいただきたいと思います。
たっぷりある時間を楽しむ
毎日早起きをして、電車にゆられて、学校へ…というこどもたちにとっては、夏休みのたっぷりある時間をぜひ楽しんでもらいたいと思います。
読書をしたり、散歩をしたり、ときにはごろごろしてみたり、「休み」をしっかりと休むことも大切な過ごし方です。
ひとつのことを楽しむ
毎日なにかを続けることができるというのも「夏休み」の魅力です。ジョギングやラジオ体操、鉄棒や縄跳びなど好きな運動を毎日続けてみるのも夏休みだからできることです。毎日読書をしたり、漢字や計算練習、九九の復習なども朝の涼しいときに集中して続けてみるのも夏休みだからできることです。
また、高学年なら毎朝朝食をつくるというのもいいかもしれません。学校があるときにはできない経験です。
新しいことを楽しむ
「夏休み」は、いままでやったことがない経験をする絶好の機会です。いろいろな体験プログラムへの参加や行ったことのない場所への旅行、キャンプ体験、星空観察、新しいスポーツの挑戦など、ちょっとどきどきするような経験をしてみるチャンスでもあります。
さて、いよいよ夏休みが始まります。すでにいろいろな予定が入っていて、なかなか自由に計画ができないということもあるかもしれませんが、それでもすべての日に予定が詰まっているということはないはずです。
普段できないことをどう楽しむか、家族でわくわくしながら計画して、”15+31+1″ の「夏休み」を楽しんでください。
教頭 田村 一秋
(学校だより けやき 第494号2019年7月16日発行)