- こころを高くあげよう 主のみ声にしたがい ただ主のみを見あげてこころを高くあげよう
- 霧のようなうれいも やみのような恐れも みなうしろに投げすてこころを高くあげよう
讃美歌第二編1番より
昨年度は新型コロナウイルスに翻弄された一年だったと言っても過言ではないでしょう。誰もが自分が感染するのではないかと恐れ、愛する人が感染するのではないかと恐れ、生活が脅かされることを恐れた一年でした。一日も早く、感染が終息し、皆様の生活が元に戻ることを祈ります。
けれどもこの状態は当分続くことが予想されます。始業式は2つの学年しかチャペルに入ることが出来ず、他の学年はその模様を教室のモニターに配信する形で行いました。入学式も在校生は出席せず、新入生の保護者の方も1名に限定せざるを得ませんでした。また運動会は昨年同様保護者の方にご参観頂かない、スポーツデイとして行うことにしました。1年生の校内宿泊「なかよしキャンプ」も今年度は行わないことにしました。もしかするとこれ以外にも変更したり中止したりしなければならないことが出てくるかも知れません。
このように中止とか変更という言葉が並ぶと、なんとなく心は沈みがちになります。
けれどもこのようなときだからこそ、心を高く上げたいと思います。心を高く上げ、子ども達の良き成長のために知恵を絞り、工夫を重ねることに全力を尽くして参ります。
3月15日には第56回生の卒業式が行われました。新型コロナウイルスのことがなければ4 年生と5年生が出席し、卒業生を送るのですが、残念ながらそれは叶いませんでした。けれども5年生の代表児童1名と、ハンドベルクラブと5年生のボランティアで結成されたハンドベルクワイアが在校生を代表して卒業生を送ってくれました。卒業生全員が出席できたことも大きな喜びでした。卒業生がそれぞれの進学先で充実した中学校生活を送ることを心から祈ります。
そして、4月6日、72名の新入生を迎えます。新年度、新学期、新入生、まさに新しい一年が始まります。気持ちを新たに、心を高く上げて、一年を始めたいと思います。
今年度も引き続き、聖学院小学校の教育にご理解とご協力を賜りますよう、お願い申し上げます。
校長 佐藤 慎
(学校だより けやき 第511号2021年4月5日発行)