4月6日に始業式、4月7日に入学式が行われスタートした2022年度。小学校の新年度のスタートは特別です。子どもたちは進級する喜びと期待、そしてちょっと不安な気持ちを胸にキラキラの笑顔で登校してきます。朝の昇降口でのテンションは大変なもので、低学年は進級したことを心から喜んでいる様子がクラスをまわると伝わってきますし、成長した高学年は喜びと同時に「昨年とは違う1年にしよう」「今年は変わるんだ」という決心が階段を上がる表情からうかがえます。校内を歩きながら、「こんな素敵な新年度のスタートは小学校だけかもしれない」と思ってしまいます。
今年度の入学式では、うっすらときれいな花を残してくれた桜の花と2年生が植え育ててくれたチューリップが最高のタイミングで咲き揃い、新1年生73名を迎えてくれました。 式はチャペルの広さを考え保護者の方1名と教職員で行いましたが、3年生からは「1年生くん弟くん」の素敵なビデオのプレゼントがあり、心温まる入学式になりました。
それから既に3週間が過ぎています。1年生もお弁当のある生活をスタートさせ、少しずつ学校生活に慣れてきたようです。お家の方の送り迎えも椎の木から駒込駅へ。担任の先生との学校探検を終え、ペアを組む6年生との交流会も体験しました。次に予定されている連休前の1年生歓迎会が楽しみです。
教師にとっても新しい年度のスタートは特別はものです。始業前日、全員で研修の時を持ちました。新型コロナウイルス感染症蔓延以来、学校生活は今まで通りにいかないことがたくさん出てきました。行事や児童会活動、縦割り班で行うスクールランチや日々の授業も形態をを変えざるを得ませんでした。そのどれもが聖学院小学校の教育の幹となる重要なことです。今年度は今まで行ってきた活動をできる限り元の状態に戻し保持していくだけでなく、新しい教育活動を加えていくことが必要な年となるでしょう。
子どもたちがこの時期に体験する担任教師が変わることやクラス替えは、楽しみと同時にストレスをかけることでもあります。
また、1年生は初めて体験することばかりが続きました。朝早くの登校やチャイムのある生活など、楽しそうにしていても疲れが出る時でもあります。これから始まるゴールデンウィークは子どもたちが心と身体を休める良い機会だと思います。学校生活のリズムに慣れたところでまとまったお休みに入ることはちょっと残念に思えるかもしれませんが、保護者の方々もちょっと力を抜いてホッとしてみてはいかがでしょうか。新学期の子どもたちの変化に気を配るだけでなく感染症対策など私たちの周りには気をつけなくてはいけないことがたくさんあり過ぎます。
ふと周りを見渡すとハナミズキが咲き誇り、新緑の美しい季節が始まったばかり。自然に親しむ、親子で本を読む、話題の映画を見る、美術館や博物館に行ってみる、地元の素敵を見つけて散歩をするなど、ご家族でどうぞ素敵な休日をお過ごしください。5月に入るとスポーツデイや仲良し遠足と楽しい行事が続きます。5月9日、元気な笑顔で登校してください。
校長補佐 / 図工担当 関 幸子
(学校だより けやき 第523号2022年4月27日発行)