聖学院小学校は4月5日(1年生は6日)から2024 年度が始まりました。今年の3月は寒い日が続くこともあって、春の花はしばらくおあずけとなりましたが、4月に入ってから入学式に合わせるかのように桜やチューリップが満開になりました。4月に桜が満開になるというのは2017年以来7年ぶりだそうで、そういう意味でも今年は特別な春でした。
4月、1年生は幼稚園や保育園などから、大きな環境の変化がありました。たくさんいる男の先生、迷うほど大きな校舎とたくさんある同じような部屋、チャイムの合図で動く生活、初めてのお勉強や、たくさんの大きなお兄さんやお姉さんたち・・・どれもこれも3月までとはちがうことばかり。その変化を1年生は小さな体で受けとめて、がんばりました。
2年生から6年生もそこまで大きな環境の変化はなくても、教室やクラス、先生が変わるなど環境の変化に加え、毎日の勉強も大きく変わりました。
そう考えると4月はどのこどもたちにとっても結構大変な月です。でもその大変な一か月もがんばり通して、これから大型連休を迎えようとしています。
このゴールデンウィークとも呼ばれる大型連休について、一体どのような祝日が集まっているのか調べてみました。
まず、大型連休ですが、実はこの1週間になんと4 日間も国民の祝日が詰まっていることがわかります。日本の「国民の祝日」は1年の間に16日ありますが、その4分の1がこの一週間に集中していることになります。これだけ長いお休みですからこの特別な1週間は日本の学校や働く人にとってとても大きな意味を持ちます。
・昭和の日 4月29日(月)
大型連休の初日となる「昭和の日」は昭和天皇の誕生日で、かつては「みどりの日」という名称でした。2007年より現在の「昭和の日」に名称が変わりました。
・憲法記念日 5月3日(金)
1947年5月3日に憲法が施行されたことを記念する国民の休日です。この前年の11月3日に憲法が「公布」されたことから11月3日は「文化の日」として国民の祝日に定められました。「憲法記念日」と「文化の日」、この二つの国民の祝日は、実はセットになっているということがわかります。
・みどりの日 5月4日(土)
「憲法記念日」と「こどもの日」の間の日を連休として楽しめるように1986年から祝日になりました。
「自然に親しむとともにその恩恵に感謝」する日として、「みどりの日」と名づけられました。この「みどりの日」は日をかえて二度登場した国民の祝日であることがわかります。
・こどもの日 5月5日(日)
大型連休最終日は「こどもの日」です。こどもの健やかな成長を願うだけではなく、母への感謝の気持ちもこめられた国民の祝日です。鯉のぼりや五月人形を飾ったり、ちまきや菖蒲湯などの習慣は、「こどもの日」とは別で、同じ日に祝われる「端午の節句」「菖蒲の節句」からきています。
これから、わたしたちが過ごす一週間には、これだけの経緯や思いが込められて制定された日が集まっていることがわかります。ぜひ連休中も、今日は何の日で休みなのかを考えながらその日を過ごしていただけたらと思います。
4月から一気に駆け抜けたのはこどもたちだけではありません。この新年度をがんばってきたご家族のみなさまお一人おひとりにとって、この連休は心や体をゆっくりと休ませてあげるひとときにしていただきたいと思います。そして5月、すっかりリフレッシュしたこどもたちとお会いできるのを楽しみにしています。
教頭 田村一秋
(学校だより けやき 第545号2024年4月26日発行)