聖学院創立120周年

 お子様の入学、進級おめでとうございます。今年度も教職員一同、子どもが主人公であることを忘れず、子どもたちのよき成長のために全力を尽くして参ります。引き続きご理解とご協力を賜りますよう、お願い申し上げます。

 2023年度、聖学院は創立120周年を迎えます。1903年、アメリカのキリスト教ディサイプル派宣教師、ハーヴェイ・H・ガイ博士が東京・本郷に聖学院の前身である聖学院神学校を設立した時から聖学院の歴史は始まりました。以来、「神を仰ぎ人に仕う」との建学の精神をもとに教育活動を行って参りました。この建学の精神はイエス・キリストが一番大切な事とされた「主なるあなたの神を愛せよ」と「自分のようにあなたの隣人を愛せよ」との聖書の教えが元になっています。聖学院はこの建学の精神の基づき、園児、児童、生徒、学生一人ひとりがかけがいのない存在であり、神からそれぞれに賜物が与えられているという信念の元、自分に与えられた賜物を発見することを助け、さらにその賜物を磨き、やがてはその賜物を他者の為にも用いる人材の育成に努めています。聖学院教育はオンリーワン・フォー・アザーズ(他者のために生きる個人)を育てることが使命です。
 聖学院は創立120周年という節目の年を迎え、創立以来神様に祝福され、導かれたこと、聖学院に関わった全ての方々の祈りとお支えとに感謝する時としてこの一年を過ごそうとしています。秋には全学で120 周年を祝い、感謝する時を持つ準備を進めています。同時にこの節目の時を今までの歩みを振り返り、新たな決意を持ってスタートする時としなければなりません。聖学院小学校も聖学院の一員としてこの節目の時に今までの歩みを振り返り、変えなければいけないことと、変えてはいけないことを見極め、変えるべき事は勇気を持って変えて参ります。

神よ、
変えることのできるものについて、それを変えるだけの勇気をわれらに与えたまえ。変えることのできないものについては、それを受けいれるだけの冷静さを与えたまえ。そして、変えることのできるものと、変えることのできないものとを、識別する知恵を与えたまえ。
(ラインホールド・ニーバーの祈り)

校長 佐藤 慎
(学校だより けやき 第533号2023年4月5日発行)