早いもので、小学校は今週で終業を迎えます。
夏休み前の大切な「けやき」9月号、み恵みに感謝しつつ、作文いたしました。時間と心に余裕をもてるときに、お読みください。
以下、○○のところに、子どもたちの名前を入れて考えてみましょう。
○○さんは どんなことに
よろこび(喜び・慶び・悦び・歓び)を感じているでしょうか?
いかり(怒り・腹立ち・立腹)を感じているでしょうか?
かなしみ(悲しみ・哀しみ・愛しみ)を感じているでしょうか?
たのしみ(楽しみ・愉しみ・娯しみ)を感じているでしょうか?
興味をもっているでしょうか?
スラスラできた人は、○○さんをよく見ています。
首をひねった人は、○○さんをそんなに見ていないかもしれません。
子どもたちには「家族」の存在がいちばんであると思います。毎日顔を合わせている家族にも、わかっているようでわかっていないことは多いものです。「今」を一生懸命に生きている子どもたちにとっては、日々大切な気づきがあります。それをだれかに伝えたいというピュアな心は、学校全体を明るくしてくれました。長い夏休みにぜひ、ご家族間でも共有してください。
お互いの気持ちを伝える術はいくつもありますが、多くは「言葉」です。そしてお互いに言葉を交わすのが「会話」。これは大人でも上手にできないことがあります。それは「言葉選び」が難しいからだと思います。英語教員であるナイティンゲール先生と話したときに「日本語は難しいね、すてきな言葉がたくさんあるから」と聞きました。日本には四季があり、感情の機微をあらわす言葉がいくつもあるのです。
小学生は発達段階によって語彙の習得をしますが、一人ひとりの「会話力」はみな同じというわけではありません。多くの言葉を知っていても、時や場所、相手に合わせてのつかい分けは実に難しいです。だからこそ、会話力はインプットとアウトプットの両方が「バランスよく」できるように鍛えていくことが必要なのです。
「言葉」をもたない小さな子たちは、身振り手振りで気持ちを伝えます。大きくなると言葉を覚え、気持ちを伝えることができるようになります。小学生になると、言葉をつなげて文にあらわすようになります。まだ会話力が未熟な子どもたちは、言葉にならない気持ちをうまく表現できません。どうか「心の目」で相手をよく見て、会話を繋げてあげてください。まずは入学式を思い起こして「元気に、はい」。次に「おはよう」、そして「ありがとう」。時には言葉よりも「スキンシップ」が大切なこともあるでしょう。そのすべてに心をこめて交わせるようになると、相手との会話が「対話」となります。
夏休みの間も、健康第一で「よく食べて・寝ること」「よく学び・遊ぶこと」を大切にしつづけましょう。私たち人間には自分を中心に弧を描いて、その世界だけを見てしまうような弱いところがあります。
だからこそ聖学院小学校では、「よく祈る」時間をいちばん大切にしています。祈りは神様との「対話」です。心の軸を天に向け、垂直な線を引いて、素直な心でお話ししてみてください。
神様からの豊かな恵みに感謝の気持ちをもって
1日を過ごせますようにと願います。9月の始業日に、一人ひとりの成長した笑顔に出会えるのを楽しみにしています。
旧約聖書(口語訳)箴言 第3章5~6節
心をつくして主に信頼せよ、
自分の知識にたよってはならない。
すべての道で主を認めよ、
そうすれば、主はあなたの道をまっすぐにされる。
校長補佐 新井 裕子
(学校だより けやき第570号 2026年7月16日発行)
