9月の主題聖句は、サムエル記下6章14節にある「主の御前でダビデは力のかぎり踊った。」でありました。ダビデ王は、神の箱がエルサレムに搬入される時、その列の前で力のかぎり踊りました。その理由は、主なる神様が共にいてイスラエル王国を守ってくださることへの感謝でした。ダビデ王は、王であるにもかかわらず、群衆が見ているのも気にせずに力の限り踊ったのでした。そのようにして、ダビデ王は心にある喜びと感謝を表現したのでした。聖学院フェアが9月21日の土曜日に行われました。子ども達は、力のかぎり踊ったダビデ王のように、力のかぎりフェアに仕え楽しむことができました。
聖学院フェアの当日朝に行われる児童代表委員会の集会の準備が、委員長を中心に熱心に進められていました。この集会では、各委員会がその活動を報告する機会が与えられました。各委員会の活動一つ一つがフェアの準備とフェア自体を支えました。例えば、広報委員会は、フェア・カウントダウン新聞をつくり、人気のアトラクションの紹介などを行い、フェアへの思いを強めてきました。ディズニー・グッズやマーベル・グッズなど600種類もの景品がある「射的」や、ぬいぐるみと時計などが当たる「抽選くじ」、プリンセスのドレスや覆面等のコスプレを楽しめる「聖小スタジオ」、赤・青・黄・緑・透明の色をした綺麗な「スライム」でのゲームなどが紹介されました。宗教委員会では、国際飢餓対策機構とACEF基金の募金協力の説明の準備が行われました。この募金を通して、アジアにいる恵まれない子ども達を支援することを、聖学院フェアの参加者は毎年行ってきました。フェアを楽しむことは、もちろん大切ですが、募金に協力することで世界の貧しい子ども達のことを考え、心が豊かにされることへも多くの児童らが導かれていました。今年度もロバの店の前で、児童の宗教委員が募金を行いました。
フェアでは、心のこもった美味しい食べ物がサーブされました。事業部と多くの保護者の皆様がご奉仕くださっていました。本当に、心から感謝致します。有難うございました。その献身的なご奉仕には本当に胸が打たれました。子ども達は、フェアでの食べ物を十分に楽しむことができました。その期待の高さは、子ども達が発行するフェア・カウントダウン新聞の食べ物編を読むとよく理解できます。クリームパンダやシャケのおにぎり、女の子の顔が描かれている聖小オリジナルのキャンディーなどが人気のアイテムでした。その他にも南インドカレーやチョコやバナナのクレープも子ども達は喜んでいました。ディッピンドッツアイスは、皆に大変人気がありました。また、1年2組で行われた聖小ブックストアには、とても安い値段で買える、子ども達が大好きな本が沢山ありました。食べ物にだけ関心があるのではなく、聖小の児童は読書が大好きで、興味の高い本はすぐになくなってしまうほどでした。
聖小イベント広場においては、チア・ダンスクラブが一生懸命に練習をし、準備をしてきた「レッツダンス」を演じました。素晴らしい演技でした。また、広場では、今年度のオーストラリアホームステイのムービーが上映されました。参加された児童と保護者は、ホームステイを通して、日本とオーストラリアの国際親善の橋となってくださっていました。聖小ゴスペラーズという、聖小の教諭の有志らによるパフォーマンスでは、神様への感謝の賛美が参加者と共に献げられ、大変盛り上がりました。
このように、聖学院フェアの活動は、ダビデ王が力のかぎり踊って神様に感謝を献げたように、力のかぎりの喜びが児童と参加者すべてによって神様に献げられ、教育のみ業が深められ、成長の恵みが与えられました。忘れてはならないのは、天地万物と私たちを造られた神様は、私たちの罪を赦し救うために、神の御子、主イエス・キリストをこの世に遣わされたことであります。私たちは、聖書にあるイエスさまの愛の教えで、日々祈りに導かれ、心の成長が与えられています。礼拝を通してイエスさまと出会い、イエスさまとの人格的な交わりが児童の心に良い影響を与えられています。この恵みに感謝を持って、後期も新たな気持ちで歩んで参りたいと願っています。
聖学院幼小チャプレン 中村 謙一
(学校だより けやき 第495号2019年9月25日発行)